※本記事は龍が如くシリーズ(~5)までのネタバレを含みます。
まえがき
最近、「龍が如く」シリーズにハマっていて、極から始まり5まで、数か月で一気に駆け抜けた。
3,5以外はトロコンまでして、かなり遊び尽くしたと思う。
豊富なミニゲームや戦闘システムの爽快さも魅力の一つだけど、なんと言っても一番の魅力はストーリーだ。
極道に生きる男たちの信念、意地と意地のぶつかり合い、それから産まれる人間ドラマが本当にアツい。6作もやってきたけど、ストーリーに退屈することはなかった。
このシリーズの一個の大きな特徴として、登場人物の多くが自分たちの信念に生きていることにあると思っている。だから、敵対しているキャラクターもどこか嫌いになれなかったりすることが多い。
そんな龍が如くシリーズをやってきて、本当に一切、欠片も好きになれないキャラクターが出てきた。
それが、龍が如く5 第3部に登場する「朴美麗」というキャラクターだ。
名前からわかる通り韓国人の女性だが、こいつの人間性を語るにあたって韓国人であることは一切かかわってこないため、この要素は忘れても構わない。
この朴(※名前を呼ぶのも不愉快なので、以下クソババアと表記する)が何をしたかを語る前に、まず背景から説明していく。
背景
全て話すとキリがないため簡単に。本作のメイン主人公である桐生一馬は、元極道だったが足を洗い、アサガオという孤児のための児童養護施設で子供たちの世話をしていた。(ここら辺の話は主に龍が如く3で語られている。)
同じくアサガオで暮らす少女の澤村遥。彼女との付き合いは龍が如く極まで遡る。細かくはネタバレになりすぎるから語らないが、桐生の大事な人の忘れ形見ということになる。そこから毎作、桐生とともに過ごしていた。
その遥を、金の卵を探して全国を回っていたクソババアがスカウト(?)した。これが始まり。
クソババアの罪状
これだけ見てもわからないと思うので、如何にこのクソババアがクソか、要素をピックアップして語っていく。
スカウト(?)
(?)とも書いたが、スカウトというにはあまりに方法が乱暴だった。簡単に言えば、桐生がアサガオを離れることを条件に、アサガオへの補助と、遥をアイドルにする。という交換条件だった。
というのも、今はカタギとはいえ伝説の極道。桐生との繋がりがバレると、アイドルとして活動できなくなる、ってことだった。
まずこの時点でいきなり出てきて何だこの不愉快なババアは。って感じだったが、まだ言い分は理解できた。実際、桐生が居ることで遥やアサガオが危機に陥っていたことは何度かあった。
しかし、本質的に過去を消し去ることはできない。アサガオがアキレス腱であることは変わらず、結局遥を脅す道具としてアサガオが利用された。
「遥を守るために、過去を消す」みたいなことを偉そうに語っていたけど、別に桐生がアサガオを離れただけじゃ過去は消えない。バカだからわからなかったかもしれないけど。
こんなことになるなら桐生がアサガオに残っているべきだったってことになる。
結果としてそうはならなかったけど、クソババアが原因でアサガオの子たちが害されるようなことがあったら、こいつはどう責任を取るつもりだったのか。何も考えていないとしか思えない。
有能気取り
このババア。性格としては、結構キツい性格をした女性。ザ・女社長って感じ。
じゃあ有能なのか。と問われると、全くそんなことはない。
その一つが、トレーナーとの接し方からわかる。
遥にレッスンしているトレーナーの荻田という男がいる。本来一年という期間でじっくり遥を育てていく想定だったが、デビューが前倒しになったことで、その期間が半年になっていた。
めちゃくちゃなスケジュールだし、当然荻田もクソババアに抗議するが、クソババアは取り付く島もない。プロなら言われた仕事を黙ってこなせと。
そのいざこざの延長で、クソババアは荻田にクビを宣告する。が、零細事務所なので他のトレーナーも勿論居ない。そこでクソババアは、代理のトレーナーをあろうことか遥とマネージャーに探しに行かせた。
何も考えがないってわけでもなく、宛にしていたそのトレーナーがダンサーを見て判断するタイプだから、遥自身が行くべきだった、というのが理由の一つとしてあった。
とはいえ、これってプリンセスリーグって大会のド最中の話。連れてくるまでは自分がやるとか、そもそもお前が首にしなければ発生しなかった手間ではあるし。無能としか言いようがない。
迷惑
このババア、自分の身から出た錆で他人に迷惑をかけまくっている。
遥が出場しているプリンセスリーグという大会のライバルユニットは元クソババアの会社の人間だったのだが、クソババアのやり方に付いていけなくなって移籍してしまった。
その因縁もあってか、遥にかなり積極的に嫌がらせをしたりする。
でもこれって、クソババアがもっと穏当に接していれば起きなかったことじゃないのか。こいつのふるまいのせいで、何故か遥が被害を被ることになっている。
上記のトレーナーの件でもまだあって、トレーナーに対して給料をしょっぼい額しか支払っていなかった。それどころか、契約書を自分に都合のいいように書き換え、契約打ち切りでも金が渡らないようにしていた。
このいざこざの結果、荻田の恨みによってクソババアもある被害を被るわけだが、それによってクソババア以外の人間も大きく迷惑することになる。クソババアがもっと雇用している人間に対して真摯に接していればこんなことにはならなかった。
性格が悪い
シンプルにこれ。
遥が仕事先のスタジオで、ライバルのアイドルに足を引っかけられてディレクターに飲み物をぶっかけるミスをやらかしてしまう。というエピソードがあった。
事務所に戻った遥とマネージャーに対して、クソババアはマネージャーの男に平手打ちをして一言、あなたが付いていながらこのザマ?と。
シンプルに上司にいて欲しくないタイプの人間。そのマネージャーの堀江という男が、結構遥に対して真摯に向き合って仕事を頑張っていたのものあり、こんな人間に付いていく人いねーとしか思えなかった。
自己中心的
こいつの性格は基本的にこれ。
前提として、遥にアイドルをやらせているのも、遥がダイヤの原石だから、ということに加えて、自分が果たせなかった夢を果たしてほしいから。というのがある。
これも見方によってはいい話だが、やっていることが仲のいいアサガオという家族を引き裂いてやっていることなので、自己中心的と言わざるを得ない。
約束を守らない
自分としては、「桐生がアサガオを離れることを条件に、アサガオに資金を提供する」という認識だった。が、クソババアから出た脅し文句。
「アイドルとして成功できなかったら、アサガオへの資金は提供できない。帰る家なくなっちゃうよ。」
契約書を書き換えたことからもわかる通り、基本的に約束を守らない人間だが、それは遥に対しても同じだった。このセリフの後に、葉っぱをかけただけよ、ごめんね。と言って誤魔化すんだけど、それもまた不愉快。悪人なら悪人を貫けよと思ってしまう。
結果論
遥はアイドルをするにあたり、沖縄のアサガオを出て大阪の蒼天堀で一人暮らしをしている。この場所が結構ゴミで、そもそも蒼天堀はかなり治安が悪い。
そんなオートロックもない(そもそも時代背景的にないかもしれないが)ボロアパートに、女子高生の、アイドルの女の子が一人暮らし。危険がないわけがない。
実際、ストーカーが発生するサブストーリーもあった。
無事に過ごせてはいるが、明らかに危機管理が足りていない。遥に何かあったらどうするつもりだったのか。人ひとりの人生を預かっているのに、結果が良かったからいいじゃんで済ませて良い話ではないと思う。
周りの人間
クソババアがゴミなのはここまで書いた理由で分かったと思うが、周りの人間も周りの人間だ。
クソババアにレスバ負けてアサガオを去ってしまった桐生もそう。特にそんな描写もなかったのに雰囲気に流されてクソババアと家族ごっこをしている遥もそう。謎に「あの人はすごかった」みたいなことばっかり繰り返す秋山もそう。
秋山は龍が如く4に登場した主人公のうちの一人のキャラクターで、結構考え方がしっかりしている良い人間なんだけど、今回の件でちょっと嫌いになってしまった。
他にも、前作から登場しているある主要人物の一人が、クソババアと関係があったことが明かされる場面がある。その人物のことはかなり好きだったのだが、こんな人間と関わりがあったことを知り、少し悲しくなってしまった。
自己の正当化
龍が如く5において、「夢」が一つのキーフレーズになっている。第1部、桐生編では桐生を助けたある人物が自らの夢を語ったり、第2部、冴島編でも、冴島が自分の夢を語るシーンがある。
同じように、第3部でも「夢」というワードは多くみられ、特にこの部における夢は「引き継がれるもの」だとされている。
クソババアが見た、アイドルとして大成するという夢を、遥が引き継ぐ。そんな感じ。
とは言うんだけど、夢というにはあまりにも押しつけがましい。そもそもの話、遥がアイドルに憧れている描写自体そこまでなかった。
極2のサブストーリーで遥はアイドルにスカウトされているんだけど、その時は興味も薄く、桐生とともに過ごす日々を選んでいた。(カラオケに連れていくと、かならずアイドルソングを歌うので、そういう憧れが皆無だったとは言わないが。)
そんな遥がアイドルになることを選んだのって、アサガオに暮らす子供たちに楽をさせてあげるため、ってのが大きかったと思ってる。
そんな押しつけがましい「夢」を、1,2部で語られたカッコいい「夢」と同列に語られるのが、非常に不愉快だった。
そもそも、大成することだけが夢みたいな考え方があんまり好きじゃない。今の平穏な生活を守ることが夢、じゃダメなのかと。
このシリーズをやっていると、平穏な生活を続けることがどれだけ難しいかよくわかるし、それは十分夢に値すると思う。
母親面
正直一番許せなかった要素がこれ。
クソババアが遥に化粧をする場面がある。良いBGM、遥も楽しそう。そこで、クソババアから出たひと言。「女の子には母親が居ないとね」。
は?と。過去作をやってきた人間としては、絶対に看過できない発言だった。
セリフ自体はありふれたものだし、理解もできる。ただ、それはこんな乱暴な方法で連れてきた人間が言っていいセリフじゃない。
桐生の話だが、元極道ということもあって、子供の世話はそこまで上手にはできなかったかもしれない。普通の家族のような幸せは与えられなかったかもしれない。一般的な父子家庭の難しさと同じだな。
ただそれでも、真摯に遥と向き合い、何かあったら自分の命に代えてでも守ろうと努力してきたことを知っている。
その桐生の気持ちを踏みにじるようなこのセリフ。本当に許せない。
百歩、いや万歩譲って、こんな感じの場面を見た桐生が同じことを独白するのなら、まあわかる。遥が同じことを言ったとしても、勿論わかる。母親が恋しくなることもあるだろう。
ただ、お前が言うのだけは絶対に違う。実際、母親らしい描写もほぼないのに、一回化粧してやっただけで母親面て。バカじゃねえの。
この場面への憎しみは第1部をやっていると更に増すんだけど、桐生はアサガオを追われた後、拠り所を失って福岡で死にかけていた。幸い、いい人との出会いもあって今は無事生きているけど、それは結果論。
桐生があんな酷い目に遭っている中、当の当事者のこいつがバカみたいな家族ごっこをしていると思うと、本当に反吐が出る。
あとがき
不愉快なキャラクターであること、少しは伝わったと思う。
何が最悪ってこのクソババア、本筋のストーリーにも深く関わってくるため、第3部が終わってもまだクソババアの影を見ながら進めることになる。何なら6以降も…。
とはいえ、これは自分の目線の話。他の人が見たら、こいついいキャラじゃん。と思うかもしれないし、あくまで一意見として見て欲しい。
こんだけ書いたが、龍が如くシリーズ自体は基本的にめちゃくちゃ面白い。
Steamでセール中だったら~7ぐらいまでまとめて買ってもそこまで値は張らないので、少しでも興味があったら遊んでみて欲しい。